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10/30(Sat) 20:29
ヨツサカ
緋色
「それ、温かそうだね。…いいなぁ」
肌寒くなった今日この頃。サカキが温かそうなココアを飲んでいたからつい、そう口に出してしまった。
しまった、まるで俺がココアを欲しがってるみたいじゃないか。寒そうなサカキからココアを奪う真似なんてできるわけないのに。
「うん、温かいよ」
「えっあっうん」
ふにゃりと、幸せそうに笑うサカキ。
可愛い。
「ヨツノメも飲みたいの?」
「いや、えっと…その」
「飲みかけだけど、少しだけならいいよ、はい」
「え…えぇっ!!」
サカキはニコニコしながらココアを俺に差し出す。
え、このココアってサカキが飲んでた物で、つまり、いやいや、サカキは親切心で言ってくれたんだ、そんなこと考えたら駄目だ、でもサカキに暖かくなってほしいから断らなくちゃ…だけどサカキは優しいから、断ったらきっと気にする。でも、だけど、そんな、あああっ頭が痛い!心臓も痛い!
「…ヨツノメ?」
うわあああ!そんな困ったような、心配するみたいな顔しないで!邪なことを考えてる自分が嫌になる。恥ずかしい、サカキはか…かかっ間接なんちゃらなんて気にしてないのに!
顔が熱い、火照ってるみたいだ。
今俺、絶対顔が真っ赤だ。
「…あ、ありがとう」
サカキから缶ココアを受けとる。
缶に口をつけないように、そっと離して飲めば大丈夫。大丈夫、大丈夫…
「ヨツノメはーん、姐はーん、何してはるの?」
「っ!!」
「うわああ!ヨツノメ大丈夫!?」
ドキドキバクバクして、周りの音が聞こえてなかった。そんな時、後ろからイナリの呼ぶ声がして、あの、それで…思いっきり缶に口つけてしまった
そしてココアでむせる自分。……ちょっとイナリに感謝してしまった自分がいるのは、あの、無かったことにしたい。
「ヨツノメはん、見ててまどろっこしいかったんでつい後押ししてもうたわ」
「なっ、イナリ!?」
「?」
「ヨツノメはん、姐はんのココアを吹き出してしまったんやから新しく買ったり?解消無しやと思われますよん?」
「………!」
end
間接なんちゃら、私も好きです(・ω・´)
P03A
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