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10/20(Wed) 22:38
アリスと白兎(24より)
蛍
「あ、うさぎさん!」
「!」
後ろから名前を呼ばれた白兎は、びくっと肩をすくませ、ひぃぃぃ!と言いながら前へと走り出した。
後ろを振り向かず、ただまっすぐに前だけを。
しかし、しばらく走ると追ってくる気配がない。
なんとなく不安になった白兎は、立ち止まり後ろをチラッと振り向く。
「まってー」
と、米粒並に遠くに見えるアリス。
いつものスピードは無く、ポテポテとゆったりと歩いている。
「………?」
なんだというのだろうか…
白兎は走ってきた道を戻りつつ、
警戒しつつ、
アリスに近づいて行った。
近づくにつれ、アリスがだんだんとはっきりみえてきた。
というか……
「えぇっ…///!」
スカートのスソを持ち上げ、太ももまで白い足が見えている。
「な…ななな何やってるんだよアリス!
女の子だろ!
……恥じらえよー!!」
「えー……まぁ良いじゃない。
気にしない気にしない」
大分近づいた所で白兎は立ち止まった。
これ以上近づいたら……
なんだかアリスが企んでいるようだから…。
恐い。
「ね、うさぎさん。
ちょっと後ろ向いて座っててくれない?」
「いやだぁぁぁぁ!」
即座に拒否を叫ぶ。
「大丈夫、今日は何もしないわ」
(本当かよ…)
「ホント、ホント」
と、少し寂しく眉を下げて笑うアリスに、白兎は………
とすん、とその場に座り、クルリとアリスに背を向けた。
「…これで良いんだろ…」
見えては居ないが、きっと満面の笑みでいるんだろうな、と思った瞬間。
ポトリ、とアグラをかいていた足に小さな白い花が。
「?」と思った瞬間、次々に小さな色とりどりの花がぶわわわーっと。
視界は花が暖簾のように
ひらり、ひらり、と
「ぅわ……」
「えへへ、綺麗でしょ?」
きっとここで、うん、なんて言うとアリスがさらに付け上がる気がするから。
「……………。」
何も言わなかった。
どう〜?なんて聞くアリスの質問には答えず、白兎はサッと立ち上がり、早いスピードで逃げて行ってしまった…。
―――
「―…ってことされたんだよ」
「アリスにしては、珍しいことだねぇ」
お茶を優雅に飲みながら、ハッターはクスリ、と笑う。
「だよな……」
うかつにも、少し感動したなんて…
「言えない…よな…」
机に突っ伏し、白兎はさきほどの花暖簾を想う。
―――
ちょっぴり、良い話
SH3E
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10/20(Wed) 22:42
蛍
いきなりですが、ごめんない!
お目汚しかもしれません……
◎24に出てた
『きれいなアリス』
の落書きを見て思いつきでサクっと書いて見ました!
土下座もんですぅ……
ですがまた来たいと思います!
SH3E
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