12/25の日記

21:07
小ネタ(復活)
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えーと、次はレウ゛ィ成り代わりの続きです


――――――



廊下を歩いていたら、何か嫌な感じがしたので足を止めれば、目の前を何かが通過した。壁を見ればナイフが突き刺さっている。怖っ。
こんなことをするのは一人しかいない。

「………ベル。ナイフを投げるのはやめろと言ったはずだぞ」
「ししっ、どうせ避けんだからいいじゃん」

避けれなかったらどうするの!?刺さったらあの世逝きだよコレ!?
ジロリと見れば、ベルは首を引っ込めた。

「俺、王子だし。別にいいじゃん」

王子だからって許されるわけじゃないから!
もう、どうしようかこの子。眉間にシワが寄るのが分かる。

「……………………ごめんなさい」

小さい声だけど謝ったのが聞こえた。
思わずベルの頭をナデナデしちゃう。可愛いぞ。

「ふ、俺は素直なヤツが好きだ。もうするなよ」
「!うん、分かった!」

パアッと顔を明るくさせて何度も頷くベルが可愛い。
次の瞬間、ベルが私の足にしがみついた。ちょっ、歩きにくいから!

「ししっ、なぁ、レウ゛ィ。俺って素直?」
「?ああ、素直だな」

オブラートに包まないよねこの子。
素直すぎて暴言はいてるから。
私が答えたら、ベルは何だか嬉しそうに頭を私の足にグリグリと押し付けた。
???よく分かんないけど、可愛いから良しとしとこう。


《ベル視点》


初めて見た時は女みてぇと思った。
細くって、柔そうで、すぐに死んじゃいそう。
だからウ゛ァリアーも大したことなさそう、と思った。
だけど全然違った。
雷光が閃き、瞬きの合間に倒れ伏した敵。その中でたった一人立つアイツは何だかキレイで。
とにかくスゴかった。
アイツの見る目が変わった。
気がついたら『好かれたい』とか思ってた。
ボスにしか見せない顔を見るたびに、胸がもやもやする。ムカついて、アイツにナイフ投げてたら、構ってくれた。
それが嬉しくて、見かけたらまた投げた。

「………ベル。ナイフを投げるのはやめろと言ったはずだぞ」

冷たい目。苛立ったように眉を寄せて俺を見る。
俺が見たいのはそんなんじゃない。なんだか泣きそうになる。俺、王子なのに。
小さく、小さく謝れば、レウ゛ィは顔を緩めて俺の頭をナデた。ティアラが落ちそうになる。だけどイヤじゃない。むしろ、もっとナデてほしい。
離れていく手を名残惜しげに見つめれば、アイツは小さく笑った。

「ふ、俺は素直なヤツが好きだ。もうするなよ」

!スキって言った!
嬉しくて、嬉しくて、アイツの足に抱きつく。身長が足りない。早くおっきくなりたい、なんて思いながらも訊いた。

「ししっ、なぁ、レウ゛ィ。俺って素直?」
「?ああ、素直だな」

スナオ。俺はスナオ。
だからレウ゛ィはスキだって。
言葉が出ないぐらい嬉しくて、グリグリと頭を足に押し付けた。
顔が緩んでる。王子喜ばせるとか、やるじゃん。



☆コメント☆
[skai] 12-26 16:57 削除
か わ ゆ い ……!!

かわゆすぎるぜベルッ!

小ネタ毎日楽しみに待ってます

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20:05
小ネタ(銀魂)
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あー、クリスマスですねぇ。皆さん、メリークリスマス!

そして新八成り代わりの続きです!
―――――――



サラシを巻いて法被を羽織り、鉢巻きを頭に巻く。
よっし、準備完了!

「行くぞお前ら!」

振り返って声をかければ、お通ちゃん親衛隊メンバーたちが、おー!と声を上げる。
今日はお通ちゃんのライブなのです。
ライブが始まる前に、リハーサルをすることに。

「お前ら!もっと声を張り上げろ!」
「はい、隊長!」
「気合い入れていかんかい!よし、一人ずつ前に出ろ!喝を入れてやる!」

そう言えば、隊員の一人が前に出てきて背中を向ける。
私は手に持つ木刀でお尻を一発叩いた。隊員はありがとうございます!と言って、元の列に戻る。
次々と叩いていっては、木霊する礼の言葉。
当事者なんだけど思う。なんだコレ。
これを始めたのは、こうすると気合い入るんスよ!なんて隊員たちが提案してきたことがキッカケなんです。まあ、気合い入るんなら、と私も許可してやってるんだけど……ホントに何ですかコレ?
端から見たら奇妙な光景だろうなぁ、と若干遠い目をしながらそう思う。

「ありがとうございます隊長ォ!!!」

顔が引きつってるのは見逃してください。


《とある隊員視点》


初めはお通ちゃんのファンだったから、隊長が率いるお通ちゃん親衛隊に入った。
お通ちゃんのことは好きだ。だからこそここにいるのだし、応援したいというこの気持ちにウソはない。
だが、俺…いや、俺たちは隊長の漢っぷりに、惚れちまった。俺、隊長なら抱かれてもいい!
どうやら他のヤツらもそう思っているようだ。だよな!思うよな!
そんな俺たちが楽しみにしているのは、今、隊長がやっている儀式だ。
喝を入れるため、と銘打っているが……ホントのところはただ隊長にイジメられてみたいという願望からきたものである。
隊長にはそんな本音を言えるはずもなく。
だけどよ、俺たちの尻を叩く隊長は、その、イイ笑顔してるんだよ!
ドS!って感じの笑い方していて、それ見て俺たちはドキドキしてるんだよ!
こ、今夜は眠れなさそうだ。刺激的すぎるっ!

「もっと声を上げろォ!」
「はいィィ!!」

終いには女みたいな悲鳴あげてるヤツも続出していた。
今日も隊長のドSっぷりが見れて良かったぜ!



☆コメント☆
[ユエ] 12-26 03:01 削除
ドSっぷりが素晴らしいですね勘違いなのに(笑)でもその噛み合ってなさが素敵です。

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