12/16の日記

14:45
小ネタ(銀魂)
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神威成り代わりの続きです!
パピー殺人未遂事件の真相(笑)
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あ、蜂だ。
私は星海坊主さんの近くを飛ぶ蜂に気がついた。
声をかけてうっかり動かしたら刺されそう。うん、ここはこの傘で追い払っちゃおう。
その善意からした行動の直後、すぐに後悔しました。
だって、蜂に向かって傘を突き出せば、星海坊主さんがいきなり攻撃してきたんですよっ!
ちょっ、星海坊主さん!?
もしかして攻撃されたと思ってうっかり夜兎の血が反応しちゃったんですかぁぁぁ!?
慌てて避けたけど、星海坊主さんにはまだ蜂が纏わりついているのを見て、私は顔を引きつらせた。あの星海坊主さんにくっついてるなんて、どんだけ根性あるのあの蜂!
あー、もう!こうなったら意地でも追い払ってやる!
傘を蜂に向けて連続で突きを繰り出す。
でも蜂は避ける避ける。ちょっ、腹立つんですけどーっ!
ってか、星海坊主さんがスッゴい邪魔!
イラッとしていたら、蜂がいきなり急接近!驚いて横に上体を倒して思わず傘を横に振るう。
何かに当たる感覚がした。

「ぐぅっ!?」

あ、星海坊主さんの腕がないィィィ!!!
エエエ、なんで!?何がどうなって!?――と、動揺してたら星海坊主さんに殴られました。たちまち吹っ飛ぶ私。ヒドいよパピー。私はただ、蜂を追い払おうとしただけなのに。

「パピーダメーー!!」

神楽の声が聞こえる。
ズササッと地面を転がった私は、大の字になった。うぅ、泣きたい。
ああ、それにしても。

「惜しかったなァ…」

もう少しで追い払えたのに。もうどっか行っちゃったのが更に腹立つかも。
神楽の泣き声が聞こえる。
早く泣きやませなきゃ。
でもちょっと待って。今お兄ちゃん動けないから。


《星海坊主視点》


いきなりだった。何の前触れもなく静かに、まるで息をするかのように当然に俺の息子、神威に攻撃された。
反射的に反撃をし、しまった!と俺が焦ったのに反し、あいつは歪な笑みを浮かべた。ゾクリと寒気が走る。
まさか、とは思う。まさか、夜兎族の忌まわしき“親殺し”の風習を試しているのか。
自分の息子に攻撃されたことに驚愕し、戸惑い、それに上手く思考が回らず、ただ、あいつの繰り出す攻撃を避けていれば、神威から刺さるような殺気が放たれる。
それは俺の、夜兎の本能を刺激し……そして、

「ぐぅっ!?」

腕をもがれた。
目の前が赤く染まる。理性は消えた。神威を容赦なく殴り飛ばし、止めを刺そうと一歩踏み出せば、神楽の声が鼓膜を震わす。

「パピーダメーー!!」

小さな体が俺の足にしがみつく。
必死な姿に、必死に止めようとする声に、俺は我に返った。
俺は今、何を…。あの時、俺は息子を“敵”と見做してしまった。

「惜しかったなァ…」

神楽の泣き声の合間に聞こえた神威の言葉。
俺を殺し損なったことを残念がるその声に、震えが走る。
我が息子ながら恐ろしい。……だが、一番恐ろしいのは、息子を本気で殺そうとした俺だ。



☆コメント☆
[ニナ] 12-17 20:17 削除
今までブログ=日記の意味を知らなかった私が通りマース!
小ネタ全部見ました!しんぱっつあんwwカッコよすww
カムイ成り代わりもサイコーでしたよ^^
貴方の書いた文は一番面白くてスキです!
けっこんしてくだs(rzサーセンorz
長々とすみませんでした!それでは!

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