11/16の日記

22:21
小ネタ(復活)
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チョーシに乗って、XANXUS成り代わりの続きです。

九代目視点のみ。
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彼を私の息子にしたことは、やはり私のエゴだったのだと気づいてしまった。

そう思い知らされたのは、あの子がウ゛ァリアーのボスになった時だった。
ボスに就任したことを報告に来たあの子に、私はいったいどんな顔をしていただろうか。
あの子の手を赤く染めるつもりはなかった。ただ、彼の笑顔が見たかっただけだというのに。いや、違う。そんな理由で息子にしたわけではなかった。
私は、あの緋色に捕らわれてしまったのだ。
側にいたかった。側にいる理由が欲しかった。
彼を私に繋ぎとめたいと愚かにも望んでしまった。
それに漸く気がついたが、全てが遅かった。(いや、彼を見たときにはもう手遅れだったのだと思う)

「父さん」

甘い響きで私を呼ぶ声がやんわりと耳朶を打つ。
極上のワインのような瞳は柔らかく私を見つめ、それに酔ってしまいそうだ。
親愛と情愛に満ちた微笑みに、私は歓喜した。

(ああ…XANXUS…)

この子は私の息子だ。誰がなんと言おうとも。
愚かな思いを抱き、自分のエゴで繋ぎとめた私に気づいているだろうに、彼は私を「父さん」と優しく呼んでくれる。
認めてくれる。
とても、とても、優しい子だ。
XANXUSは私の頬にキスを贈る。
慈しむように笑う息子に、私はソッと吐息を漏らす。

(もう、手放せないのだと『超直感』が囁いていた)

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20:08
小ネタ(H×H )
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みなさん、心配してくれてありがとうございます。今は熱が下がったので大分楽です。
そんな時にアレですが、なんか思いついたので書きます。

首飾り設定の続き。
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《カイト視点》

ジンさんに最終試験を言い渡された。

『世界中を逃げ回るオレを探し当てろ』

要は鬼ごっこみたいなもんだ、とジンさんは言うが……貴方が相手だと洒落にならないです。
俺の知る限り最高のハンターのあのジンさんを探し当てる?
これは数年はかかると覚悟したほうがいい。なんて難しいんだ。
気を引き締めた俺の手元に残ったのは―――例の首飾りだ。
それを見て、ため息をつく。
ジンさんが行く前に返そうとしたんだが「オレが持つと眠りこけそうでヤバイんだよ。誘惑に負けそうだから、おまえが持ってろ」と去っていった。……俺はいいんですかジンさん?
いや、別に靖友がイヤなわけじゃない。ただ、彼と会っているとき、俺はあまりにも無防備に深く眠っているらしく、何かあれば対処できないかもしれないのだ。……それに、彼と話していると目覚めたくないと思ってしまう。
危険だ。なんて危険なんだ。彼の危険性に漸く気づいた俺だったが、それでも抗えない。(それも彼は無意識だ。なんてタチが悪い)
はぁ、とため息をつく。

「なんて厄介なものを残したんですかジンさん…」

そう言いながらも、どこかで喜んでいる自分に、更にため息をついた。


《夢主ターン》


「悪いが、ここから解放するのはしばらく待っていてくれないか?」

ジンさんが申し訳なさそうな顔をしてそう言った。
何でも、弟子のカイトさんの最終試験だそうで。首飾りはカイトさんに預けて、ジンさんはしばらく彼から離れるらしい。
オレを見つけるのが最終試験だからな、とジンさんは笑う。それはまた、壮大な鬼ごっこになりそうだね、と私は思わず零した。
それを聞いて、おかしそうに「鬼ごっこか」と彼は笑いだす。しばらくしてから、そういえば、と話しだした。

「除念師に一回見せてみたんだが……なかなか強力みたいだな」
「私に念をかけた彼は、もう亡くなってるからね」

死んだらより強力なものになる念があるとマンガで読んだのを覚えていたので、言ってみる。
ジンさんは複雑そうに頷いた。

「……ああ、強烈な思念によって、呪いのように強固なもんだ。時間が、かかりそうだな」

すまない、と謝られてしまった。私は首を振る。

「私を解放しようとジンが頑張ってくれているのは知っているよ。ジンには礼を言っても足りないくらいだ。ありがとう、ジン。とても感謝してるよ」
「靖友…」

なんだかいい雰囲気になって見つめ合うと、突然ジンさんがうああ!と頭をかきむしった。え、どうしたの。

「くそっ、やっぱ離れたくねぇ!いや、だがミイラ取りがミイラになってどうする!?オレはハンターだぞ?しっかりしろジン・フリークス!」

なんかブツブツ呟いてるよこの人。
中毒性がどうのこうの言っていて、ジンさんは現実世界へ帰っていった。

本当にどうしたんだろうか。
ちょっと心配になる私であった。

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