スマブラ

□僕らの距離
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君の髪が、僕の額に触れる。
互いの吐息が触れ合うような距離。
いつもより深い口付け。
君の手が僕の肌を直に撫でる。

「っ…」

なんともいえない感覚に、思わず声がでそうになる。

ふと、遠くで誰かが僕を呼んだ気がした。












「……ス……ルス…」

「ん…」

「マルス!」

「ロイ…?」

気が付くと、ロイが僕の横に立って僕の肩を揺すっていた。

「いくら天気がいいからってこんなとこで寝ちゃだめだよ…」

「ごめん。気持ちよかったらつい…」

どうやら僕は木に寄りかかったまま寝ていたようだ。

「顔が赤いよ?Hな夢でもみたの?」

「!?」

図星をつかれて思わず真っ赤になる。

「冗談だって。でも、そんな可愛い反応されると…」

ロイ顔が近づいてくる。

「…本当にHなことしちゃうよ?」

ロイの髪が額に触れる。
…夢と同じだ。

「…いいよ」

「え?」

「ロイになら、Hなことされても」

今度はロイが真っ赤になった。
しばらく、互いに真っ赤になったまま硬直する。

先に動いたのはロイだった。
僕をキツく抱きしめ、耳元で囁く。

「本当に…いいの?」

「…うん」

ロイは「そっか」と小さく呟き、僕の手を引いて歩きだした。

「ロイ…?」

「僕の部屋、行こう…」

「…うん」

僕はその言葉の意味するとこに気付き、再び赤面する。

そして、僕達二人はロイの部屋に入り扉を閉めた。
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