スマブラ
□その瞳に惹かれて
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初めて会った時から、私は彼のその瞳に惹かれていた。
何かを諦めているかの様な、奥底に孤独を隠したその瞳に。
どうして私はこんなにもアイツを気にしてしまうのだろう。
「…なあ、サムス」
「なに?スネーク」
「俺の顔に何かついてるか?」
「ええ。目と鼻と口が」
「…は?」
「それと、髭が」
「いや、俺が言いたいのはそういうことじゃ…」
「…暇なのよ」
「で、俺の顔を見てたと?解らんな。見ても面白いもんじゃないと思うが」
「確かに面白くは無いわ。でも…」
「でも?」
「…暇潰し位には、なるから」
「…そうか」
「そうよ」
サムス・アラン。
俺と同じ、孤独な瞳をした女。
こんなやりとりをしながらも、俺も彼女をずっと気にしていたことは、秘密だ。