スマブラ
□君を想う
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ふとした瞬間、僕は君の事を思い出す。
赤い癖毛。意思の強そうな青い瞳。はじける様な笑顔。
君は今、何処で何をしているのだろうか。
「ねぇ、リンクさん」
「なんだ?ピット?」
「ロイって誰だか知ってますか?」
「ロイ?なんでまた急にそんなこと言い出すんだ?」
「いや、最近マルスさんがよくぼーっとしてるじゃないですか?近くにいるとたまに『ロイ…』って呟いてるのが聞こえるんですよ」
「ああ…。ロイっていうのは前回のスマブラにいた剣士だよ。今回は事情があって出場出来なかったらしいけど。マルスはロイと…なんていうか、まぁ、かなり仲が良かったからな。会えないのが寂しいんだろ」
「そうですか…。ところで、そのロイって人は女性なんですか?」
「え?…いや、男だけど。なんで女だと思ったんだ?」
「それは、マルスさんの様子が恋煩いみたいに見えたから。…でも、僕の勘違いだったみたいですね!」
「『恋煩い』、か…。(あながち間違ってもないかもな)」
「リンクさん?」
「いや、なんでもないよ」
スマブラXになって、新しい仲間がたくさん増えた。
人数だけならDXの倍位いるんじゃないだろうか。
そんな多くの仲間に囲まれながらも、僕が寂しさを感じるのは…。
君がここにいないからだろうね。
ロイ。