星狐
□羽毛100%
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俺はベッドに座ってファルコに一通り事情を説明した。
「情けないよな、俺。スターフォックスのリーダーだってのに」
自嘲気味にそう呟く。
すると、ファルコが俺の頭の上に手を置いてこう言った。
「…無理して強がってんじゃねーよ」
「別に強がってなんか…!」
言い返そうとしたら、突然、ファルコに抱きしめられた。
「なっ!?何するんだよ!」
予想だにしなかった事態に、俺は顔を赤くしてファルコの腕の中でもがいた。
「暴れんなよ」
さらに強く抱きしめられたうえに耳元でそう囁かれて、真っ赤になって思わず動きを止めた。
「二人きりの時ぐらい、俺に甘えろよな」
普段のファルコからは想像出来ないような優しい声。
ファルコがそんな声を出すから、俺は思わずこんな子供みたいなことを言ってしまった。
「…だったら、隣で一緒に寝てくれるか?」
「!?」
「いや、その、嫌なら別にいいんだけど…」
ファルコはしばらく小難しい顔で「誘ってんのか?」とか「いや、コイツのことだから…」とか小声でブツブツ言っていたが、やがて小さくため息をつくと、
「…しょうがねぇな。一緒に寝てやるよ」
そう言って俺の頭を優しく撫でた。